
〜ダンサー育成プロジェクトについて〜
文化庁の新進芸術家制度の特別研修員としてドイツのカンパニーでの研修をきっかけに、カンパニーへ行き来するようになり、当たり前のような毎日のレッスンと振付家と共にリハーサル・本番があるから、上手くなる環境を目の当たりにして、踊る環境について考えることが多くなりました。
日本はバレエ教室・コンクールは盛んでも、学生後の「踊る環境がない」私の20年前の環境と変わらないという現実です。
バレエ団に入団できるのもわずか、お月謝を払いレッスンを受ける、海外志向は強いけれど、単発な公演を次から次へと踊りこなす日々。
また、日本は今までモダンダンスやコンテンポラリー、バレエなどジャンルが別れていましたが、世界基準を考えるとジャンルレスになっているようにも思えるからこそ、今後踊りのボキャブラリーは必要になってきます。
特にコンテンポラリーの作品は振付家によって多様で、踊りのボキャブラリーを増やしたいけどどうして良いかもわからないという話も耳にします。 だからこそ単発なリハーサルだけのこなす踊りではなく、振付家と向き合う時間が必要不可欠。
また先生と生徒の関係ではなく、振付家とダンサーとしての関係を育てることで、プロダンサーとしての意識も高くなるとも考えています。
環境が人を作ると言いますが、私自身の環境の変化で踊りも精神的にもとても変わったと実感があります。そこで日本でのジレンマもあり「環境がないなら環境を作ってしまおう〜!」から始まったダンサー育成プロジェクト。ダンスマルシェの第2章として再始動でもあります。
ダンサーとして何が必要かと考えたときに、
毎日のレッスンは無料
踊りのボキャブラリーの習得
交通費支給 (月々15,000円まで)
公演ギャランティー
チケットを売るノウハウやファンの作り方などなど
海外カンパニーのようにお給料を出せない代わりに、レッスンは無料に交通費支給で若手ダンサーの負担を軽くして、踊りに集中して欲しいと思っています。
レッスンは、バレエクラス、コンテンポラリークラス、踊るためのトレーニングなど。ただ踊るのではなく体の使い方をしっかり理解して踊り、ニュアンスの違いを使い分けられるダンサーになってほしい思います。
また日本で踊るとチケットノルマはとついてまわること。チケットに対しての考え方やノウハウなどもお伝えしていきます。
オーデョションは、海外のカンパニーと同じようにメールによる書類審査、
実技オーディションもバレエのクラスとコンテンポラリーのレパートリー&クリエイション、そして面接です。
募集人数は、4〜6名です。
〜新作「Carmen カルメン」について〜
今回の新作は、カルメンをです。コンテンポラリー作品で創るカルメン。私自身原作のある作品を創るにあたり、主役のゲストダンサーをお呼びして、振付・演出に専念します。
物語をただ追うのでなく、カルメン像を抽出して、新しいカルメン作品にしています!
〜最後に〜
たった3ヶ月のプロジェクトダンサーですが、もっと踊りたい!もっと上手くなりたい!と高い志をもった一緒に踊ってくれるダンサーを募集します。そこにはお互いの甘えはありません。私もダンサーにはどんどん求めていくので、踊りでしっかりと返してほしいです。このプロジェクトをきっかけにダンサーたちが飛躍出来るように願うと共に、私自身も精進してまいります。
ご応募お待ちしています!
ダンスマルシェ主宰 池上直子
#dance #ballet #コンテンポラリー #オーディション